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HI-LINE 健康コラム

執筆者の写真: HI-LINE安全管理室HI-LINE安全管理室

2024年9月号 

寝ているときも口を閉じよう~鼻呼吸のススメ~


口呼吸は危険なことばかり

「また口開けて寝てたよ」なんて家族から指摘されたことありませんか?

起きたときに喉がヒリヒリしたり、口がカラカラに乾いたりしているのは口を開けて寝ている証拠です。不快な症状だけではなく、睡眠の質を下げ病気の引き金になってしまうこともあるのです。

人は口を閉じて鼻で呼吸するのが本来の呼吸の仕方、これは寝ているときも変わりません。

さらに、ストレス社会を生き抜く方々の中には、なぜだか疲れが取れない、という方が増えていきました。私たちのからだでは、各種のストレスがかかった時に、副腎から抗ストレスホルモンを分泌して、ストレスに対抗する手段が備わっています。これが慢性的になると、最後には副腎も疲れ切ってしまいます。さらには、パソコンや携帯電話、インターネットなどの普及に伴って、仕事、学校や日常生活であつかう情報量が格段に増えました。そうなると、たいして体は動かしていないのに、脳はフル回転。たしかに、脳が疲れてくると、何をやってもうまく前に進まない、気分もスッキリしない。誰もが経験することでしょう。これらは副腎疲労、脳疲労と呼ばれ、いわば第3,4世代の疲労といえます。習慣的に口で息をしてしまうことを口呼吸といい、体にはいろんな異常が起きてしまいます。

  • 口が臭い

  • 風邪や副鼻腔炎になりやすい

  • 虫歯や口内炎ができやすい

  • 歯周病の悪化

  • 気管支ぜんそくの発症

  • 歯並びが悪くなり顎骨の成長障害

  • 味覚の異常

  • 記銘力障害

  • 多動症や猫背

  • 慢性疲労

などなど...

こうみていくと口呼吸にはまったく良いところがありません。ところが私たちは無意識のうちに口呼吸をしているのです。

激しい運動には酸素をたくさん取り込むため、会話、歌唱など声を出すときにはもちろん口呼吸になります。

それだけでなく口呼吸は鼻呼吸よりも筋肉を使わずに楽なため気づかないうちに普段から口呼吸に移行してしまっていることがあるのです。

現代では、

  • 加齢による口腔や喉頭の筋力低下

  • 食べものの軟食化

  • 口遊びの減少

  • マスク習慣の定着

などなど...

色々な原因によって口の機能が衰えてしまっています。長引くマスク生活で気がついたら口元が緩み、ほうれい線が深くなったり顔のたるみが気になったりという人もいるでしょう。これらは習慣的な口呼吸への入り口なのです。

ですから、普段は口をきちんと閉じて鼻呼吸を習慣づけたいものです。

ところが、起きているときは気を付けておくことが出来ますが、無意識になり筋緊張が解けてしまう寝ているときはどうでしょうか。

マウステープが心強い味方に

就寝中に口が開いていると舌が落ち込んで気道を塞いでしまいイビキをかきやすくなります。

さらに唾液がほとんど出ない状態になっていますから、口はどんどん乾いてしまいます。それが起きたときの喉がヒリヒリする症状に繋がるのです。

さらになんと、口の中のpHが下がって酸性に傾いてしまいます。食事中にもpHは下がりますが唾液の力で速やかに中性に戻ります。寝ているときはこの唾液がありませんから、ずっと酸性のままです。

酸性になると歯が溶けはじめます、これを「脱灰」といいますがおおよそpH5.5以下で起こります。

鼻が詰まったりして口が開いて口呼吸の状態だとpH3.6程度にまで下がることがわかっていて、しっかりと歯みがきをしているのに歯が溶けていくことにもなりかねません。

ではどの様にすれば良いのでしょうか。

簡単な方法としては寝るときに口に専用のテープ(マウステープ)を貼ることをお勧めします。

マウステープを貼ると目覚めが改善するのはもちろんですが、イビキが止まったり夜間尿もなくなったりすることがあります。一度はじめるとその驚くほどの気持ちよさから手放せないという人も出てくるほどです。

「イビキの改善の他に風邪を引かなくなった」「気管支ぜんそく発作が起きなくなった」といった声もあります。

マウステープの利点は、誰かにやってもらえることです。例えば口を開けて寝ている家族をみたらそっとマウステープを貼ってあげることが出来ます。

そんな“優しさ”があればうるさいイビキも減って家族みんな健やかな睡眠が取れるようになるかも知れません。

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